すぐに美味しい水が飲める、冷たい水や温かい水がすぐに用意できるなどウォーターサーバーには便利なメリットが沢山あります。実際に利用しないとイメージしづらいと思いますが、本当に便利な生活家電です。
初めてご家庭や会社に導入する場合、何を基準に選べばいいのかわからないのが本音ではないでしょうか。
ここでは、自分に合うウォーターサーバーを見つけるためのポイントをご紹介致します。
ウォーターサーバーを利用するためにはメーカーからサーバーをレンタルして、水の定期配送契約を結ぶことになります。一般的にサーバーのレンタル料は無料から1000円程度になります。サーバーレンタル料が無料の業者は水の定期配送にノルマがあるところが多く、レンタル料がかかるメーカーはノルマがないところが多いようです。また、長期の契約期間を前提に水の価格を安くするプランなどもあります。
水の定期配送で、毎月〇〇本以上注文すればサーバーレンタル料が無料になり、ノルマに満たない場合はサーバーレンタル料や事務手数料がかかるシステムです。メーカーにもよりますが定期配送のスキップ(一時停止)ができますので安心してください。ただし、2カ月連続ではスキップ(一時停止)ができないなどの制約があるのでよく確認してください。
ウォーターサーバーの契約期間(拘束)はないものから最長で3年間と大きな差があります。契約年数が長いほうが定期配送の水の価格が安いなどの特典がありますが、契約期間中に解約した場合は解約金(違約金)がとられることとなりますので、契約期間に関してはじっくり検討してから決めるようにしてください。
なぜ解約金がかかるのかと言うと、サーバーをご家庭にお届けするだけで4000円~5000円程度がかかります。引き取ったサーバーはクリーニング後に再度レンタルされることになりますが、クリーニング代も8000円~1万円かかるので、契約期間中の解約には解約金(違約金)がかかるというわけです。
ウォーターサーバーの水は大きく分けて「天然水」と「RO水」2種類があります。簡単に説明すると、地下水や川から採水されるのが「天然水」。水道水や海、川などから採水された水をRO膜(逆浸透膜)と呼ばれる装置でろ過したものが「RO水」です。
天然水とRO水と言っても、取り扱っている種類はウォーターサーバー会社により異なります。
もともとウォーターサーバーでは「RO水」が主流でしたが、現在ではユーザーのもっとおいしい水が飲みたいと言うニーズから「天然水」を提供するウォーターサーバーのシェアが高くなっています。 特に注目のミネラルであるバナジウムを多く含んだ、富士山周辺から採水されるバナジウム天然水が人気です。富士山の麓の地下数百メートルから採水された水は、何百年もかけて地層に浸透することによって、ミネラル豊富な天然水となります。
他にも天然のアルカリイオン水と呼ばれる島根の水や、シリカを含んだ熊本は阿蘇の水、亜鉛を含んだ大分の水など日本各地の名水を飲むことができます。
ウォーターサーバーによっては数種類の水の中から好きな水を選ぶことができます。
種類 | 天然水 | 天然水(非加熱) | RO水(ミネラル添加) | RO水(純水) |
---|---|---|---|---|
メーカー | コスモウォーター フレシャス |
プレミアムウォーター | アクアクララ | アルピナウォーター ハワイアンウォーター |
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
殺菌処理 | ろ過、沈殿、加熱 | ろ過、沈殿 | ろ過、沈殿、加熱、RO膜 | ろ過、沈殿、加熱、RO膜 |
特徴 | ろ過、沈殿した天然水にわずかな加熱処理をした水 | ろ過、沈殿だけの溶存酸素をもっとも含んだ生きた水 | RO膜による不純物を取り除いた水に人工的にミネラルを添加した水 | RO膜による不純物を取り除いた水 |
契約時に、1カ月で使用する水の量がわからない方はほとんどだと思います。そのため、まずは最低の注文単位で水の宅配を行って必要に応じして増やすことおすすめします。
目安としては、大人が1日コップ2杯分(400ml)のお水を1カ月間飲むと仮定すると、月に大人1人が使用する水の量は12Lとなります。よって、人数×12Lを目安として計算するとおおよその使用量が分かります。ただ、夏場と冬場では使用料が違ってきますし、料理や赤ちゃんのミルク作りに使うなど使用方法によっても水の量は大きく変わってきますので、あくまでも目安として考えてください。
最近では昔ながらの白いシンプルなサーバーだけではなく、さまざまなデザインや機能を持ったサーバーがあります。選択幅が広いため、どれを選べばいいのか決めきれない方も多いようですので、以下のポイントをさんこうにしみてください。
ウォーターサーバーは家電であり、置き場所としてはキッチンやリビングに置かれることが多いです。そのため、キッチンやリビングにも馴染(なじ)むような色が豊富なサーバーや、デザイン性の高いサーバーの人気があります。
床置型と卓上型がありますが、床置型が人気です。大きさや重さは最新の高機能サーバーは重く、昔からあるベーシックなサーバーはコンパクトで軽いようです。
サーバーだけであれば軽いように見えても、ボトルを設置後は水が中のタンクに貯蔵されるのでより重たくなります。
一般的な利用であればウォーターサーバーの月の電気代は電気ポットを同程度と言われています。しかし、水の使用量や温水の使用方法によって大きく変わってきます。電気代は毎月かかってくるものなので、節電機能(エコモード)を持ったサーバーがおすすめです。
一般的なウォーターサーバーのボトルは12Lあり、サーバーの上部に設置する必要があります。このこの交換作業は男性であっても大変なので、女性やシニアの方であればさらに大変です。
最近では水のボトルが8L以下のものや、ボトルをサーバー下部に設置するサーバーあるので、水の交換が楽な方が良ければ水のボトル容量が少ないものやサーバー下部にボトルを設置するサーバーがおすすめです。
ウォーターサーバーのボトルタイプは多く分けて「使い捨て型」と「ガロンボトル」の2種類があります。
「使い捨て型ボトル」は文字通りボトルが空になればすぐに捨てることができるタイプ。対して「ガロンボトル」はボトルが空になったら、保管して新しい水が宅配された時に回収してもらうか宅配便で空ボトルをメーカーに送り返すことが必要です。
昔からあるガロンボトルも悪くないのですが、おいしい水を新鮮なまま飲めるバッグインボックスや無菌エアレスボトル、使い捨てパックがおすすめです。
種類 | 使い捨てボトル | 使い捨てパック | バッグインボックス | ガロンボトル |
---|---|---|---|---|
ボトル画像 | ||||
扱いやすさ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
容量 | 8L・12L | 4L・7.2L | 8L・12L | 12L・18L |
ボトルの素材 | PET樹脂 | ポリエチレン | ポリエチレン・ダンボール | 硬質プラスチック (ポリカーボネート) |
空ボトルの処理 | サイクル資源ゴミとして処分できる | 回収して再利用 | ||
メリット | ・ボトルタイプによってはボトルの中に雑菌が入り込みづらい。 ・使用後はボトルの回収がなくすぐに捨てられる。 |
・料金が安い ・ボトルが再利用され、地球環境にやさしい。 | ||
デメリット | ・配送コストなどが加味され料金が高い。 | ・空ボトルの保管スペースが必要。 |
ウォーターサーバーの配送方式には「ワンウェイ方式」と「リターナブル方式」の2種類の方法があります。
「ワンウェイ方式」は使い捨てのボトルなどを使用することにより、水を送るだけでボトルを回収しない配送方式です。「リターナブル方式」は、硬めのガロンボトルを使用しているので、水の配送時に空のボトルを回収してリサイクルする従来型ウォーターサーバーの配送方式です。
「ワンウェイ方式」のウォーターサーバーは、使い捨てボトルの配送に大手宅配業者が利用されているので水の受け取りや再配達も簡単です。なので、外出が多い方や空のボトルを保管スペースが無い方におすすめです。使い捨てボトルと言っても、資源ごみとしてリサイクルが可能ですので100%環境に悪いというわけではありません。
ただし、「リターナブル方式」のウォーターサーバーと比較すると便利な半面、配送料がサービスの料金に含まれているため、料金が高めに設定されていることが多いようです。
「リターナブル方式」のウォーターサーバーは、水の配送に自社配送網を利用していることが多いので、配達地域に制限があることが多く、全国に配達可能なウォーターサーバー会社はわずかしかありません。メリットとしては、何かあった場合はすぐに配達員に相談することができることや、指定の場所にウォーターサーバーを置いていき代わり空ボトルを持って行くなどフレキシブルな対応が可能なことです。ただ予備ボトルを含めると、12Lのボトルが最低でも4個の保管が必要になりますのでかなりのスペースが必要です。
ボトルは再利用されるので環境にも優しいこととRO水系のウォーターサーバー会社であれば料金が安いこともメリットになります。
ワンウェイ方式であれば北海道・沖縄以外であればほとんどのメーカーが水を宅配できます。ただ大手でも沖縄はサービス外のところも多いので注意してください。リターナブル方式の場合アクアクララ以外は配達エリアに制限があるところが多いので、都市部にお住まいではない方は必ず公式サイトで確認してください。
宅配方式 | ワンウェイ方式 | リターナブル方式 |
---|---|---|
利便性 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
配送業者 | ・大手宅配業者 | ・自社配送網 ・大手宅配業者 |
メリット | ・受け取りや再配達が楽。 | ・自社の配達員なので柔軟な対応が可能。 |
デメリット | ・配送コストなどが加味され料金が高い。 ・何かあっても配達員に相談ができない。 |
・配達や再配達に制限がある |
月額費用の基本は、サーバーレンタル料+水の代金(消費量24L)で算出します。
購入ノルマの有無やスキップをうまく活用することで水の消費が少ないご家庭あれば2000円前後で利用することも可能ですが、一般的な使用方法で大人2名が24Lの水を消費した場合は4000円~5000円かかると思ってください。
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